2018年1月22日月曜日

2017/1/22

 東京では雪が降った。東京だけでなく全国的に雪が降っていた。雪が降ると空間が変わる。バスの中にかなり太い男が何人も入ってきて圧した。体型がかなり似ていた。三人から四人いたがバラバラだったので何らかのつながりがあったのかどうかはわからない。バスの熱で窓の外にこびりついた雪が半分溶けていた。バスのアナウンスは通常よりマメに話していた。似た場所を通るのに普段とはぜんぜん違う。格子はツララみたいに垂れ下がって枯れそうな植物は完全に枯れたように見えた。割とすぐに太った客は降りた。最初に前の乗車する扉から下車しようとした人が「前から降りてもいいですか!?」と聞いた後は、誰も前の扉から降りていいのかどうか聞かずに降りていった。三、四人の太った客がまとめて降りたのかどうかまでは見なかった。首を回す余裕もなかった。駅に着くまでに半分以上が降りて座席に座れるほどの余裕が出来た。そんな短い距離、バスを使うのはもったいないと思えるほど直ぐ降りる客は多かった。家が近くにあるのならしょうがない。家の前にバス停がある人もいるくらいだ。バス停を一日一センチ動かすことによって自分の家の前にバス停を引き入れようとする人もいる。ドラえもんは通勤を楽にする道具を使って最終的にはマンホールの穴から出てきてパパを会社に送った。三人とも顔中が泥だらけだった。地下鉄の線路を引ける電車がその道具だった。電車の前に橇のように反り返った柔らかそうな線路がついている。走った後が線路になる。ダリのように柔らかい戦車を描くことによって戦争は防げるのだろうか。そんなことは知らない。知ったことではない。

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