我々はなにを為そうとしているのか。考えなければならない。誰にとってか、どの集団にとってか。誰でもないものへ雲散し尽くすにはどうしたらよいのか。誰しもが自らの所有に苦しめられ、少なくとも持て余している。相当の幻想ならある。しかし……
ベンツのマークを利用した火鍋みたいな弁当の仕切り。大工同士の会話。猫が散らされる轟音。箸置き。飛び交う言葉の渦。一言だって渦を呼ぶ。雨を降らせる人間の皮膚の蒸散(まさか、それが……)テレビガイド、テレビブロス、ザ・テレビジョン……出前とビール。中華屋の赤い看板。子育て中の中年。
切りがない。私ではないものがこの世に充満している。その気配がある。
明日。
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